枯山水
自分は随分前から住宅に無駄な部分があっても良いじゃないかと思っています。
どうしても住宅の間取りを考えてゆくと,必要な部屋はいくつで,道路がこの方角だから玄関はここでと概略を決めて大枠が決まれば,今度は細部に亘り,誠に事細かに決めて行きます。置くスペースによっては家具の寸法を測りそこに納めるといった具合です。
そんな訳で当初は多少の不満があってもそのままで生活を始めます。しかし人は,そのうちにその環境になれ飽きもしてきます。そこで少し模様替えでも使用かと始めるんですが,家具1つ移動できない間取りになっていた事を改めて実感するのです。
自分も自宅を建てる時に,ある場所に枯山水の坪庭を造って見たいと思って間取りを考えて見たが,しかし収納が少ないと思い一時期プランから坪庭が消え,納戸に替えた図面を見せたら予想に反して反対の意見が出たんです。
結局狭いスペースですが坪庭は残りました。 今では枯山水風に新しい砂紋を描いて楽しんでいます。
四條